メディアミックス

インターネット広告が人気を集めていますが、それ以外の広告が駄目になったというわけではありません。
家庭の主婦が買い物の参考にするのはスーパーマーケットの折り込みチラシですし、今でも広くリーチするための広告がテレビCMであることには変わりありません。以前のような寡占状態が解消され、それぞれの広告媒体が持つ特性を利用した広告作成技術が必要となってきたと言えます。

[広告作成のコツ;メディアミックス]
テレビCM、ラジオCM、新聞広告、雑誌広告、チラシ、インターネット広告、屋外広告などなど広告媒体はたくさんありますが、これらを上手く組み合わせることで広告効果を高めることが出来ます。

こうした複数の広告媒体を組み合わせた広告手法をメディアミックスと云います。

広告作成の際もコツがあります。例えば身近な例では、テレビCMの最後に”詳しくはWebへ”とか、”明日の折込チラシを御覧ください”といった文言を入れるのは典型的なパターンです。他にも、新聞広告や雑誌のページにQRコードやサイトURLを掲載してWebに誘導するのも多いですね。テレビCMは15~30秒しかなく、詳しい情報を伝えるには限界があります。しかし、テレビCMのインパクトを利用して関心を引き、詳しい情報を載せたWebに誘導することで、それぞれの特性を活かすわけです。

こうした複数のメディアを組み合わせて広告を作成することで、広告効果を高める狙いがあります。

おとり広告とは

『おとり広告』という言葉をお聞きになったことがありますか。
広告作成の際に気をつけなければならないポイントの一つですが、広告作成の素人の方がついやってしまう手法の一つです。簡単にご紹介しましょう。

[広告作成のポイント;おとり広告とは?]
まずは公正取引委員会のホームページから引用します。

一、取引の申出に係る商品又は役務について、取引を行うための準備がなされていない場合その他実際には取引に応じることができない場合のその商品又は役務についての表示

二、取引の申出に係る商品又は役務の供給量が著しく限定されているにもかかわらず、その限定の内容が明瞭に記載されていない場合のその商品又は役務についての表示

三、取引の申出に係る商品又は役務の供給期間、供給の相手方又は顧客一人当たりの供給量が限定されているにもかかわらず、その限定の内容が明瞭に記載されていない場合のその商品又は役務についての表示

四、取引の申出に係る商品又は役務について、合理的理由がないのに取引の成立を妨げる行為が行われる場合その他実際には取引する意思がない場合のその商品又は役務についての表示
(※ 平成5年4月28日 公正取引委員会告示第17号「おとり広告に関する表示」より引用)

少々難しい言い回しになっていますが、要は広告に載せている商品が実際にはない場合、広告と実物との問に品質や価格に差がある場合、正当な(合理的な)理由なしに広告商品を販売しない場合、注意されますよということ。消費者が誤解するような紛らわしい広告、嘘の内容の広告を作成して広く知らしめた場合、法律で罰せられるということです。作成時にはウソがないかしっかりと確認するようにしましょう。

広告における『No.1表記』について

広告作成時に、”日本一”とか”世界一”という表現を使いたくなることがありませんか。
やはり、No.1というのは大きなアピールポイントになります。しかし、勝手にNo.1だと主張することは法律で規制されています。業界No.1とか、業界トップという表現をする場合にはその根拠を示さなければならないという規制があります。

こういった最大級表現に関する規制・指導を行うのが『公正取引委員会』です。略して”公取委(こうとりい)”です。しかし、現在は消費者庁が新設され、そちらの方に業務が移行されたようです。

[広告作成時のコツ;公正競争規約]
公正競争規約とは、景品表示法第12条の規定により公正取引委員会の認定を受けて、事業者又は事業者団体が表示又は景品類に関する事項について自主的に設定する業界のルールです。

商品等の内容の優良性や取引条件の有利性を表す『No.1表記』が合理的な根拠に基づかず、事実と異なる場合には景品表示法上問題となるため、根拠の示し方や表記法についてガイドラインを作成しています。

広告作成時には、最大級表現をするための根拠についてきちんと表記するよう定めています。しかし、限られた広告枠にデカデカと根拠を示していたのではデザイン的にも問題が出てきます。広告作成時に最大級表現をする場合には、デザインや商品特性などを十分に吟味した上で行う必要があるでしょう。

スマップのヒット曲に♪~No.1にならなくてもいい もともと特別なオンリーワン~♪(『世界に一つだけの花』歌詞より引用)ともありますしね。

『日本広告審査機構』とは?

『日本広告審査機構』と聞いてもピンとこない人も、JARO(ジャロ)と聞くとわかるかもしれません。
現在はテレビCMに林家木久扇、林家木久蔵親子がそろって出演し、”JAROに聞くジャロ”とダジャレをかましているアレです。広告に関するお問い合わせや苦情を受け付けてくれる社団法人です。

[広告作成のコツ;日本広告審査機構とは?]
日本広告審査機構が行っている業務としては、広告に対する苦情や疑問(ウソの表現、誇大表現、わかりにくい表現、紛らわしい表現など)を受け付け、景品表示法や薬事法に抵触しないかの審査を行っています。

ちなみにJAROとは、”Japan Advertising Review Organization,Inc.”という英語表記の名前の頭文字をとったものだそうです。

~「悪い広告をなくし、正しいよい広告を育てたい」という広告界の念願で、広告主や新聞社、出版社、放送会社、広告会社それに広告制作会社など広告に関係する企業が自ら集い、昭和49年10月に誕生した民間の広告自主規制機関です。~
(日本広告審査機構ホームページより引用)

最近ではダイエット・健康・インターネットのブームによって、健康食品やインターネット通信サービスに関する相談が増えているそうです。ネットショッピングが当たり前の世の中になりましたから、こういった苦情や悩みが増えてきているのだと思います。広告作成時には、消費者目線で広告を作成するようにしないとJAROからお叱りを受けるかもしれませんよ!

広告作成のコツとは?

いきなり広告作成のコツと言っても、何から始めればいいのやら・・・。
まず、広告とはなんぞやということの前提が同じでなければ話をすすめることはできません。さらに広告作成に話を絞るとなると、相当話がニッチな方向に行くことは眼に見えています。

そこで広告作成のコツとして、ますは広告全般について興味を持ってもらいたいと思い、話をすすめていきます。

[広告とは?]
まずは国語辞典から引用してみましょう。
『(1)人々に関心を持たせ、購入させるために、有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また、そのための文書類や記事。(2)広く世の中に知らせること。』(weblio辞書|三省堂大辞林より)

ここで多くの方が広告について誤解しているのですが、何かを宣伝しているものが全て広告ではないということ。つまり広告は大きな宣伝活動という中の一部の有料の宣伝活動のことなのです。

そこで広告作成ということについては、”有料の媒体”を用いる際の広告物作成ということになります。テレビCMであれば、CM作成ですし、ラジオCMであれば、音声CM作成、新聞広告なら新聞広告作成、雑誌広告なら広告ページ作成、インターネット広告なら、バナー作成、テキスト広告のコピー作成といったものです。

広告作成は広告媒体それぞれで作成時のコツやツボは違ってきます。しかし、広告が広く人々に主義主張を宣伝するためのものだということを忘れずに作成するという基本は変わりません。